2012年9月3日。すべては、この一言から始まりました。
「なんかこうひたすらだるだるしてて、甘いものとか摂取し続けて、てこでも動かない安楽椅子探偵的な美少年が書きたい」
はじめはときめきを詰め込んだ退廃的な美少年だったのです。それがどうしたことでしょう。会話に会話を重ねるうち、気がつけば、美少年はヒキニートの骨愛好家に変わっていました。ニート先生。ふたりの間で少年はそう呼び表されるようになりました。
そのすぐ後行われたファミレスでの会合でも、ニート先生は圧倒的存在感を発揮。気が付けば、ファミレスの机の上には五章にわたるけっこう詳細なプロットが……。しかし、そのプロットが小説として書き起されることはなく、二年が過ぎました。ニート先生はこのまま(黒)歴史の闇に消えるかと思われました。
ところがどっこい悪ノリです、こうして日の目を見てしまったのです。よろしければ一日、お付き合いください。
ツイッターのbotを使ってニート先生と助手さんの十日間を描きます。
ニート先生【@JMSFMG_NEETbot】
助手さん【@Emily_NEETbot】
botの稼働時間は4月1日8:00〜23:00。企画終了後はまとめを掲載予定です。
https://twitter.com/JMSFMG_NEETbot/%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%88%E5%85%88%E7%94%9F%E3%81%A8%E5%8A%A9%E6%89%8B%E3%81%95%E3%82%93%E3%81%AE%E5%9B%9B%E6%9C%88%E4%B8%80%E6%97%A5 からのツイート
ニート先生
(エドュアール・ベルナール・デュプレクス)
弱冠十五歳にしてデュプレクス侯爵家の当主。
しかしその実態は引きこもり・穀潰し・骨マニアの三拍子揃ったクズ人間。
助手さん
(エミリー・ジュベール)
ニート先生のもとで働く十七歳の少女。
家が貧しく、弟たちを養うために仕方なく破天荒な主のもとで奮闘中。
下僕
(ファビアン・ロラン・シモン・バゼーヌ)
助手さんを先生のところに連れてきた張本人。
自称「ニート先生の崇拝者」。国政の重要な部分に携わっている。
神父
(カミーユ)
近所の教会の神父。助手さんをなにかと気にかけている。
どうやらニート先生とは犬猿の仲らしい。
エミリー
ニート先生の乳母の娘。
彼女について、先生が口を開くことは少ない。いわく、混沌にひそむ脅威。
ジョセフィーヌ
(ジョセフィーヌ・マリアンヌ・シモーネ・フロラン・マルゴ・ジェルヴェーズ36世)
ニート先生の友人であり理解者である、白いガチョウ。
36代も続いていることにはそれなりの理由がある。