ダンスタブル嬢への幻想書簡

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 20世紀初頭、ロンドンより投函。

神秘にまみれた世紀末を飛び越えて、二十世紀を迎えた大英帝国。
太陽の沈まぬ国からも、幻想譚の影は薄れつつありました。
少しずつ、私たちの足元にも、不穏な時勢がしみわたる世界で。
命脈か細くもいまだ生き繋ぐ幻想を、
私はこうして、蒐集してみることにしたのです。

再版アンケート受付中


 「ダンスタブル嬢への幻想書簡」は、世紀末を超えてなお幻想譚を蒐集する少女へと送られた……という態の、創作同人誌です。
 便箋を模した用紙に書簡体形式の短編を印刷し、「100年前に投函された手紙」をイメージして、封筒へ封入した形をとっています。
 つまり「書籍」の形ではない、「手紙」の形の創作小説同人誌なのです。


COMITIA 111
2015年02月01日(日)
参加予定/詳細はオフラインページからどうぞ


COMITIA 110
2014年11月23日(日)
第十九回文学フリマ
2014年11月24日(月/祝)
両日ともに終了いたしました。どうもありがとうございました。

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金華青楼化鳥娘(きんかせいろうけちょうじょう)

 くたびれ褪せた柱の青を背に、うねる黒髪をつややかに身へ流したまま、彼女は僕を見下ろしていた。

 20世紀初頭の上海租界で、青い目の少年が、青い柱の楼閣に住まう、鳥に嫁いだという娘に聞かされた「幻想譚」。
 そんな記憶を語り聞かされた青年が、従妹の少女……世紀末を飛び越えてなお幻想譚を蒐集する、アメリア・ライザ・ダンスタブル嬢へと綴りました。

 彼女から彼へ、かつての少年から青年へ、彼から彼女へ。
 そうして語られた、20世紀における幻想の顛末。


[題名]
ダンスタブル嬢への幻想書簡 ― 金華青楼化鳥娘(きんかせいろうけちょうじょう) ―

[仕様] 便箋を模したA5サイズの用紙に、「孔版印刷を利用した、一種のスクリーン印刷」で本文を印刷。 製本せずに、二つ折りにして洋2封筒に封入。 本文6枚+1枚。

[イベント価格/委託通販価格] 100円 / 200円


[注意]
特殊な印刷方式で印刷をお願いしております。
特徴として、かすれのある印刷で、経年により多少インクが薄くなりやすいとのことです。
気にかかる方がいらっしゃいましたら、こちらをご覧ください。
この特徴を把握したうえで、装丁の一端として利用しております。
ご了承いただければ幸いです。

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 通販について
架空ストアさまで取り扱っていただいております。
よろしくお願いいたします。


 タイトルについて
「金華青楼化鳥娘」のタイトルは、「カリユガ」の玉蟲さんよりいただいたものを使用させていただいております。
 本当に素敵なタイトルを、どうもありがとうございました。大切に使わせていただきます。


20世紀初頭の彼より、親愛なる彼女に宛てて。そしてあなたへ。
幾人もの人づてに伝わる、これは近代からの幻想書簡です。